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ドッグフードの「療法食」って知っていますか?療養食とは特定の病気に対応するためのドッグフードです。人間でも、持病や体調によって塩分やカロリーのコントロールをしたり必要な栄養素をサプリメントで補ったりしますが、ワンちゃんも病気によって症状に関わる栄養素を減らしたり、逆に増やしたりと食事内容を変える必要があります。
病気の種類や症状に合わせて栄養バランスの調整をしたドッグフードを「療養食」といい、療養食を病気や症状の改善を目的として与えることを「食事療法」といいます。最近では様々な病気や症状に合わせた療養食が開発されていて、獣医さんの診断で選んでいただくこともできますし、ショップで買うこともできます。
今回は、1975年から犬猫用の食事療法食に着手、開発しているデンマークの製薬会社のデクラ社のスペシフィックについて調べてみましたのでドッグフード選びの参考にしてみてください。
スペシフィックがこだわっているケア部分
スペシフィックを開発したデクラ社は「サイエンスを動物たちのより良い健康のために」という企業理念のもと、アニマルヘルスに力を入れています。スペシフィックのこだわりの一部をみてみましょう。
関節、骨のケア
スペシフィックのほとんどの製品には北洋産の新鮮な魚から抽出された EPA、DHAなどのオメガ-3脂肪酸が特殊技術により高品質のまま含まれています。オメガ-3脂肪酸には、関節の健康維持のほか、皮膚や 被毛の健康維持、健康な免疫の維持、腎臓機能の健康維持、の効果が期待できます。
肥満のケア
スペシフィックには、減量 が必要な肥満あるいは太り気味や糖尿病のワンちゃんのためにエネルギー量(カロリー)を抑えた食事療法食「スペシフィック CRD-1ウエイト・マネージメント」、減量後の体重管理が必要なワンちゃんのための「スペシフィック CRD-2ウエイト・メンテナンス」が用意されていて、ワンちゃんの状態に合わせて選ぶことができます。
肝臓のケア
「スペシフィック CKD 低Na-リン-プロテイン」はナトリウム、リン、蛋白質を制限し、腎臓・肝臓・心臓の疾患に配慮した食事療法食です。 蛋白質を制限し、肝臓での代謝の負担を軽減します。
腸内環境ケア
スペシフィックには消化酵素で消化されず腸内細菌に利用されるフルクトオリゴ糖、善玉菌を増やして腸内環境を整える酵母が配合されています。腸内環境を整えることで消化吸収はもちろん、免疫力の向上、皮膚被毛の健康にも効果があります。
スペシフィックは不安な原材料が多い
スペシフィックは療養食なので特定の病気や体質のワンちゃんの身体にはよいドッグフードなのですが、最近の原材料にこだわった高品質ドッグフードと比べると不安な原材料も多く配合されています。
「スペシフィックCID高消化性」の原材料と栄養価をみてみましょう。
米、卵、魚粉、トウモロコシでんぷん、ミネラル類(Ca, P, K, Na, Cl, Fe, Cu, Mn, Zn, I, Se)、動物性油脂(豚および牛)、砂糖、豚肉蛋白加水分解物、粉末セルロース、ビタミン類(VA, VB1, VB2, VB6, VB12, ナイアシン, パントテン酸,ビオチン, VC, VD3, VE, VK, コリン)、サイリウム種皮、酵母、ビートパルプ、フルクトオリゴ糖、メチオニン、ユッカ抽出物、ヒマワリ油、リジン、ゼオライト
酸化防止剤:BHT、BHA、没食子酸プロピル
合成着色料、合成フレーバーは不使用です。
【成分】
粗蛋白質 24.8g、粗脂肪 13.9g、炭水化物(NFE) 43.6g、粗繊維 1.0g、
カルシウム 1.17g、リン 0.83g、ナトリウム 0.67g、
オメガ-3脂肪酸 0.43g、オメガ-3/-6比 1:5、 水分 9.0g
(製品100g当たり)
【代謝エネルギー】
399 kcal/100g
主原料が穀物
「スペシフィックCID高消化性」の原材料をみると最初に記載された一番多く配合されている第一主原料は米になっています。腸が短く、穀物の消化吸収がしにくいワンちゃんのフードは最近では穀物を使わないグレインフリーというものが高品質でよいドッグフードだといわれています。
主原料が穀物だと、体質にあわないワンちゃんはお腹がゆるくなったり、ひどいと下痢や嘔吐してしまうこともあります。また、米は穀物の中ではアレルギーを起こしにくいといわれていますがアレルゲンになりやすいトウモロコシも使われているのでワンちゃんの体質によっては注意が必要です。
脂分が動物性油脂分
スペシフィックに含まれている脂分は動物性油脂です。動物性油脂は何の動物が使われているかわからないという理由で嫌がられることもありますが、スペシフィックの場合は豚および牛と明記されています。また、肉類はデンマーク産を中心に厳選し、冷凍肉類は極力使用せず、安全性の高いデンマーク基準で選んでいます。
動物性油脂はワンちゃんにとって食欲をそそられる香りがするので嗜好性はとてもよくなりますが高カロリーで、また、酸化しやすいのでこの後解説するBHA、BTA、没食子酸プロピルといった強い酸化防止剤を使うことになります。
ビートパルプが入っている
スペシフィックにはビートパルプが配合されています。ビートパルプとは、甜菜(てんさい)から砂糖を搾り取った後の搾りかすのことで、ドッグフードには食物繊維として配合されますが、安価なためカサ増しといわれることもありワンちゃんには必要のない原料としてこだわりのある飼い主さんに敬遠される原料となっています。
また、ビートパルプは砂糖を取り出す際に薬品を使う場合があり、残留した薬品がワンちゃんの口に入ることを心配して安全性が確認できないという理由で避ける飼い主さんもいます。
BHT.BHAが入っている
スペシフィックは酸化防止剤としてBHA(ブチルヒドロキシアニソール)、BTA(ジブチルヒドロキシトルエン)、没食子酸プロピルを添加しています。
BHA、BTAはもともとガソリン用、石油用の酸化防止剤として合成された化学物質で、1954年には人間用の食品添加物としての使用が認められたのですが、動物実験の結果、発がん性や歩行障害、呼吸困難などの可能性が確認されています。ワンちゃんの健康を考えた時に安全ではないと飼い主さんがドッグフードを選ぶ際に避けられることの多い添加物です。
また、抗酸化効果を高める働きがあるため、BHA、BTAなどとあわせて使用されることが多い没食子酸プロピルもラットでは発がん性がみられた添加物で、日本で人間用の食品ではごく限定的な使用のみが認められています。
スペシフィックは公式でBHA、BTA、没食子酸プロピルの使用について「ヨーロッパの基準で認められたものの中から最小限の酸化防止剤のみ使用しています」と、書いています。
売れている種類

スペシフィックはほとんどの種類でアルファベット3文字の記号のような独特な製品名になっていますが、意味は一文字目が犬(Canine)か猫(Feline)か、二文字目がKidney(腎臓)やStruvite uroliths(ストルバイト尿石)、Reduction(削減)など病状や改善目的の部位の頭文字、三文字目がDry(ドライ)Wet(ウェット)のフードタイプを表しています。
スペシフィックの人気の種類について詳しくみていきましょう。
CRD-1
「スペシフィック CRD-1ウエイト・マネージメント」は減量 が必要な肥満あるいは太り気味の犬や糖尿病のワンちゃんのためにエネルギー量(カロリー)を抑えた食事療法食で、カロリーを大きく制限しています。脂肪分もおさえ、サイリウム種皮、ビートパルプを配合することで高繊維に調整しているため、糖尿病疾患における血糖値のコントロールを助けることができます。
また、タンパク質を多く配合して、減量中のワンちゃんの筋肉量の維持をサポートし、脂肪分が低く、胆汁うっ滞や高脂血症の犬に配慮しています。EPA(エイコサペンタエン酸)を配合し、皮膚と被毛の健康を保ちます。
CCD低phスタート&メンテ
「スペシフィックCCD低phスタート&メンテ」はストルバイト尿石症に配慮した食事療法食です。
ストルバイト尿石症とは尿に含まれるリン、カルシウム、マグネシウムなどのミネラル成分が結晶化し、腎臓、膀胱、尿道などの泌尿器で結石となり、頻尿、血尿、発熱、食欲不振、排尿痛などがさまざまな症状を引き起こす病気で、最も気をつけなければならない症状は、結石が尿路に詰まってしまい、全く尿が出ない状態(尿道閉塞)になることです。
ワンちゃんでは最も頻繁に見られる結石のひとつですが、食事療法で比較的溶解しやすいことが特徴なので結石を溶解するため、または結石の形成を予防するための食事療法が有効です。
「スペシフィックCCD低phスタート&メンテ」はストルバイト結晶の成分となるマグネシウムとリンの含有量を制限しています。尿のphがアルカリ性に傾くことで結晶化が進むのでミネラルを中心とする原材料の配合調節により、ストルバイトが結晶化しにくい低pH尿(6.0-6.3)になるためのサポートをします。
水をたくさん飲んで尿を増やして尿中のストルバイトの成分を薄めるため、軽度にナトリウムを増量しています。健康な消化管を維持するために適した食物繊維のサイリウム種皮を配合しています。
CKD
ワンちゃんのなりやすい病気に腎不全があります。腎不全は、細菌やウイルスの感染による腎炎や、外傷、薬物などによる中毒、腎血流量の低下、免疫疾患などによる腎炎、尿路結石症などによる尿路の閉塞などの原因から、腎臓の機能である尿の生成や不要になった老廃物や毒素の尿への排出、ホルモンの分泌などをが正常に行われなくなった状態です。
急性腎不全では短期間のうちに腎臓の働きが低下し、尿が出にくくなる、食欲不振、下痢、嘔吐、脱水など、重症になると、痙攣や体温低下、電解質異常などを起こし、死に至る場合もあります。慢性腎不全では長い時間をかけて腎臓の働きが低下し、水を飲む量が増えたり尿が増えたり体重が減ったりします。尿毒症になると元気がなくなり嘔吐、下痢、けいれんなども起こします。
食事療法としてはタンパク質の多い食事は尿毒症を引き起こす老廃物の素となるため、その量を制限することと、ナトリウムやリンなどについても制限が必要です。「スペシフィック CKD 低Na-リン-プロテイン」はナトリウム、リン、蛋白質を制限し、腎臓・肝臓・心臓の疾患に配慮した食事療法食です。 シュウ酸塩、シスチン、尿酸塩の尿石症を持つワンちゃんにも与えることができます。
加水分解プラス
「スペシフィックCΩD-HY」は加水分解蛋白質 (サーモン)を用いて蛋白質源を米だけに 制限し、食物アレルギーの犬に配慮した 食事療法食です。
加水分解とは、通常、摂食したタンパク質は体内の消化器官でそれぞれの臓器ごとの消化酵素によって消化され、アミノ酸になって体内に吸収されますが、タンパク質の分子が大きいと免疫システムにアレルゲンとして認識される危険があるため、体内の消化分解処理を原料段階で分解処理し、小さなアミノ酸にして腸管で吸収しやすく、その後血液中に入っても免疫反応を抑制する原料処理のことをいいます。
口コミは良くないものが多い
スペシフィックの口コミには、病状が改善したとの良い口コミも多数ありますが、良くない口コミも多くあります。
危険な添加物多め
スペシフィックには危険な添加物が多いと不安の声があがっています。酸化防止剤として配合されているBHA(ブチルヒドロキシアニソール)、BTA(ジブチルヒドロキシトルエン)、没食子酸プロピルは多くの解説サイトでも危険な添加物としていて実際、避けている飼い主さんも多くいます。
アレルギーが出た
スペシフィックを食べてアレルギーが出てしまったワンちゃんがいます。スペシフィックは主原料が穀物で、アレルギーを起こしやすいトウモロコシも配合されているため体質によってはアレルギーを引き起こしてしまうこともあります。アレルギー対応の製品に変えてあげるのが良いかもしれません。
吐いてしまった
スペシフィックを吐いてしまったとの口コミもあります。ワンちゃんは肉食寄りの雑食で腸が短く穀物を消化吸収しづらい身体の構造になっているので、穀物が主原料のスペシフィックが体質にあわなかったのかもしれません。
犬が食べない
ワンちゃんがスペシフィックを食べないとの口コミもありました。療養食はもともと食いつきが良くないといわれています。スペシフィックでは動物性油脂を配合していますが、肉類を主原料とするドッグフードに比べると嗜好性は高いとはいえないでしょう。
まとめ
病気や健康状態に問題のあるワンちゃんには食事療法が必要ですが、ワンちゃんの症状に合わせた食事を飼い主さんが毎日手作りしてあげるのはとても大変で難しいことです。
今回はデンマークの製薬会社のデクラ社が開発したスペシフィックについて調べてみましたが、腎臓、肝臓、心疾患、甲状腺の機能低下、ストルバイト結石、糖尿病、アレルギーなどの疾患に対応するほか、体重管理や食欲不振、回復期に適したラインナップが用意されています。ワンちゃんの健康状態に心配のある飼い主さんは獣医さんにご相談の上、試してみてはいかがでしょうか。
スペシフィック以外のおすすめドッグフード
アンドペット編集部が厳選したおすすめのドッグフードをご紹介します。
モグワン
モグワンは食いつきの良さを重視して作られたドッグフードです。
愛犬の健康を考えて無添加の栄養価の高いドッグフードを買ってみたけれども、なかなか食べてくれない…そんな経験をしたことはありませんか?
モグワンは高い栄養価を目指すべく原材料にこだわり抜きながらも、食いつきの良さも両立しました。
原材料はヒューマングレード、動物性タンパク質は50%以上・グレインフリー・無添加と健康を意識したドッグフードに必要な要素を全て詰め込みながらも、満足のいく食いつきを実現。
愛犬には健康的な食事をしてほしいけれど、毎日喜んでごはんを食べてほしいという飼い主の方におすすめのドッグフードです。
基本情報
参考価格:1.8kg 3,960円(税込)
アカナ
アカナは世界中のペット愛好家から信頼されているドッグフード。ベースとなっている肉以外にも魚、野菜等もカナダで取れた新鮮な原材料のみを使っており、保存料も未使用。
もともと肉食の犬本来の自然な食事を再現した高タンパク質な栄養満点のドッグフードです。
基本情報
参考価格:2kg 5,724円(税込)
カナガン
カナガンはペットの本場イギリス産のプレミアムドッグフードです。グレインフリー(穀物不使用)、ヒューマングレード、添加物の不使用と愛犬の健康を守るには欠かせない原料へのこだわりが特徴。
全犬種の全ライフステージに対応していますが、粒が小さく食べやすいので、子犬や小型犬に与えるのに適しています。
愛くるしい小型犬に、健康な食事をして長生きしてほしい飼い主さんにおすすめのドッグフードです。
基本情報
参考価格:2kg 3,960円(税込)